Google ・検索

飲食店の指名検索とは?店名で探される状態をつくる意味

目次

この記事のまとめ

指名検索は、店名やブランド名を知った人が詳しく確認する接点です。検索数だけでなく、何を確かめ、予約や来店へ進めたかを見ます。

  • 「エリア×料理」で候補を探す検索と、店名を知ったうえで調べる検索を区別します。
  • 料理・空間・紹介の中で、店名と選ぶ理由を結びつけて伝えます。
  • 検索後の公式情報と予約先を整え、表示回数を来店人数として扱わないようにします。
「Instagramは見られているが、店名を覚えてもらえているか分からない」。飲食店の発信では、料理や空間への関心と、その店を後から探せることを分けて考える必要があります。指名検索は、こうした認知と確認のつながりを見るための一つの視点です。

指名検索と、店が決まっていない検索の違い

本記事では、店名やブランド名を含む検索を「指名検索」と呼びます。「店名 メニュー」「店名 予約」「店名 アクセス」なども含めて考えます。一方、「駅名 和食」「地域名 カフェ」のように、店名を指定せず候補を探す検索とは区別します。 COLLINSの2025年版指南書は、店名が決まっていない探索型の検索と、店名を知った人が詳しく確認する行動を分けています。後者では、公式ホームページ、店舗SNS、Googleの情報、口コミなどの内容が重要になります。[1] ただし、指名検索をした人が、すべて来店を決めているわけではありません。料金だけを調べる人や、予約済みで道順を確認する人も想定できます。店名が入っていることから、顧客の気持ちや予約意向を一律に決めないことが大切です。

名前で探されることは、店が候補に残る手掛かりになる

例えば、料理を見て関心を持っても、店名や場所が分からなければ、その店を探し直す材料が不足します。反対に、名前と特徴を覚えていれば、食事の機会が生まれたときに確認を始められます。これは発信の設計を考えるための例です。 指南書では、来店の起点として、広告などの認知、店を探す検索、ブランド想起、店頭、再来店施策を整理しています。ブランド想起は「あの店に行こう」と思い出す場面を指します。[2] ただし、指名検索はブランド想起そのものの完全な測定ではありません。 紹介された直後に店名で調べる人もいれば、以前の利用を思い出して直接来店する人もいます。名前で検索される状態を重視しつつ、検索がないから記憶に残っていない、とも断定しないようにします。

店名だけでなく、思い出す理由を一緒に伝える

COLLINSが重視するのは、名前を繰り返すだけの発信ではなく、何を体験する店かと結びつけることです。「あの料理を食べた店」「二人で会話を楽しめた店」など、提供価値と店名が同じ情報の中で伝わるようにします。[3] 写真や動画を作る際も、料理の特徴だけに情報を集中させず、どの店舗で提供しているかを確認できる案内を用意します。ブランド名と店舗名が異なる場合は、どちらを探せば目的の店にたどり着くかを整理してください。 店名が読みにくい場合は、公式サイトや紹介文で読み方を補う方法があります。これは顧客が名前を理解するための提案であり、各サービスの名称欄へ自由に別表記を追加するという意味ではありません。掲載先のルールに従いながら、読み方の案内場所を選びます。

紹介やメディア掲載も、検索後までつなぐ

紹介してもらうときは、店名、エリア、代表料理、公式の確認先が揃った情報を用意します。「よさそうだが、どの店か分からない」とならないようにするためです。発信先を増やす前に、紹介後に確認される内容を整えます。 指南書は、パブリシティの評価として、掲載前後の売上だけでなく、指名検索の推移も確認する考え方を示しています。[4] 掲載をきっかけに関心が生まれた可能性を考える材料ですが、検索数の変化をすべて一記事の効果と決めることはできません。 SNS、メディア、店頭などで伝える店名と店舗像が食い違わないかも確認します。料理の内容を深く知りたい人にはメニューへ、場所を確認したい人にはアクセスへ進めるようにし、紹介そのものを完了地点にしないことが重要です。

検索した後に、必要な情報が見つかるかを点検する

まず、自店の名前と、メニュー、予約、アクセスなどを組み合わせて確認します。現在の公式情報へ進めるか、別店舗と混同しないか、古い案内が残っていないかを見ます。検索結果を完全に管理できるという意味ではなく、自店が直せる箇所を見つける作業です。
店名検索の目的と確認情報(想定例)
検索する目的の例 店舗側で用意する情報
料理と予算を調べる 現在のメニュー、コース、価格と提供条件
席を確かめる 写真、人数、個室などの利用条件
行き方を調べる 正しい店舗名・住所・階数・入口の案内
予約へ進む 対象店舗の予約先、電話や当日入店の条件
特に複数店舗では、ブランドの紹介から目的の店舗へ移れるかを確認します。同じブランドでもメニューや営業時間が違うなら、共通情報と店舗別情報を区別します。指名で調べても、別店舗の価格を見てしまう状態を避けるためです。 また、店名を知っている人に、必ず長いコンセプト文から読ませる必要はありません。すぐ予約したい人と、まだ比較したい人の両方が、必要な情報へ進める配置を考えます。2026年版レポートの、接点から次の行動へつなぐ方針に沿った点検です。[3]

指名検索の数字は、何を数えているかを確認する

外部公式情報の補足として、GoogleのSearch Consoleでは、自社サイトのGoogle検索に関する検索語句、表示回数、クリック数などを確認できます。[5] 本記事では、その確認できる範囲で店名を含む語句を整理し、推移を見る方法を提案します。 ここでの表示回数は、店名を知っている全員の人数ではありません。クリック数も、予約数や来店人数ではありません。どのサイトの、どの期間の、どの指標を見ているかを揃えます。取得できない行動まで把握できたように扱わないことが重要です。 例えば「店名 アクセス」が増えているなら、すでに来店予定の人による確認かもしれません。「店名 メニュー」の変化なら、比較情報への関心を考える余地があります。いずれも仮説であり、語句だけから行動の理由を確定するものではありません。

COLLINSの考察:名前で探された後の行動も振り返る

月次の振り返りでは、指名検索の変化に加え、メディア掲載や商品変更、公式サイトの閲覧、予約・来店の記録を並べます。2026年版レポートでも、指名検索を中間指標の一つとして扱い、最後の予約接点だけを評価しない方針を示しています。[3] 検索は増えたが同じ問い合わせが続くなら、確認先の説明が足りない可能性を検討します。予約先へ進めないなら、リンクや対象店舗の案内を直します。名前を知ってもらう施策と、その後に店を理解できる情報を、一緒に改善してください。 反対に、検索数の増加だけを目的に、顧客やスタッフへ繰り返し検索を頼むことは、本記事で目指す状態とは違います。見かけの数値ではなく、店を思い出し、理解し、選ぶための自然な接点を育てることが目的です。

まとめ:店名と、選ぶ理由と、確認先をつなぐ

指名検索は、認知の成果を考える手掛かりであると同時に、店を詳しく理解する入口です。 まず自店の名前で調べ、料理・価格・席・予約を確認できるかを点検しましょう。名前を広めることだけでなく、思い出した人が次へ進める状態までを、発信と情報整備の範囲として考えてください。

参考資料・執筆上の注意

  1. COLLINS株式会社『飲食店のマーケティング指南書2025』p.60・72(探索型の検索と認知済み顧客の確認行動)。
  2. 同2025年版指南書p.36(来店の五つの起点、ブランド想起)。
  3. COLLINS株式会社『飲食店の選び方・探索行動レポート2026』p.25・27・30・38〜39(提供価値、接点の接続、指名検索と成果の評価)。
  4. 同2025年版指南書p.49(パブリシティの評価と指名検索)。
  5. 外部公式情報:Google検索セントラル「Search Consoleを使ってみる」(検索語句・表示回数・クリック数の確認)。確認日:2026年9月23日。 公式資料

指名検索の説明は、提供資料のブランド名検索と来店起点の考え方を整理したものです。語句の分類、案内方法、数値の読み方の例はCOLLINSの提案であり、特定の投稿・メディアによる検索増加の実測結果ではありません。ツールの説明は外部公式情報として補足しています。

関連記事

COLLINS株式会社 飲食店のマーケティングに関するご相談は、COLLINS公式サイトのContactからお問い合わせください。

会社概要

Company Info

詳しく見る

お問い合わせ

Contact

お問い合わせをする