Instagramで店を知る人の59.2%が公式HPも確認|飲食店集客の再分析
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Instagramに力を入れていても、公式ホームページの情報整備は省けません。COLLINSの2026年調査を再集計すると、Instagramを飲食店認知のきっかけに挙げた218名のうち、129名・59.2%が、興味を持った店舗の確認先として公式ホームページも選んでいました。SNSとホームページは、どちらか一方ではなく、役割を分けて考えることが重要です。
Instagramで店を知る人は、何を使って詳しく調べるのか
今回の分析では、「飲食店を知るきっかけになっている情報源」でInstagramを選んだ218名を抽出し、「興味を持った飲食店を調べる時に使用するメディアや方法」の回答と組み合わせました。主な確認先は次のとおりです。[1]| 確認先 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| ブランド・店舗のSNSアカウント | 157名 | 72.0% |
| 口コミ・レビューサイト | 135名 | 61.9% |
| ブランド・店舗のホームページ | 129名 | 59.2% |
COLLINSの考察:発見と確認では、必要な情報が違う
料理の動画や店内の写真は、「おいしそう」「この雰囲気で過ごしてみたい」という関心を生む入口になります。一方、実際に行くことを考えると、予算、コースの内容、席、場所、予約方法などを具体的に知る必要があります。 例えば、二人での記念日利用を考えている人が、料理のリールを見て興味を持ったとします。その後に「二人でいくらかかるか」「落ち着いて会話できる席はあるか」「希望日に予約できるか」を確認する場面は考えられます。これは行動を説明する例であり、今回の調査で追跡した個別の経路ではありません。 COLLINSは、SNSで来店したくなる理由と空気感を伝え、公式ホームページで条件を確かめられるようにする役割分担を重視します。すべての情報を同じ形で繰り返すのではなく、どこを見ても同じ店舗像が伝わることが大切です。[2] この役割分担を実務に置き換えると、SNSは「この料理を食べたい」という期待をつくり、ホームページは「自分たちの条件で利用できる」という判断を支える設計になります。写真と同じ料理を注文できるのか、コース限定なのか、席のみの予約ができるのか。期待を具体的な利用条件へつなぐ情報を補います。店舗で見直したい三つの接続
1.投稿した料理の詳細を確認できるか
季節のコースを紹介するなら、ホームページでも内容・価格・提供期間を確認できるようにします。SNSには新商品が載っているのに、ホームページには古いメニューしかない状態を避けましょう。 例えば、投稿で紹介した一皿がディナーコースに含まれる場合は、そのコース名と確認先まで案内します。写真を見つけても、ホームページ上で別の名称になっていると、同じ商品か判断できません。呼び名、提供時間、期間を揃え、終了した企画には終了したことが分かる案内を残すなど、投稿後の管理まで決めましょう。2.プロフィールから必要な情報へ進めるか
予約先へのリンクだけでなく、メニューや席を確かめたい人の行き先も用意します。「コース・メニュー」「席・アクセス」「予約」といった案内を、顧客が何を知りたいかに合わせて整理してください。 リンク先を増やすほどよいわけではありません。例えば「詳しくはこちら」だけを並べるより、「季節のコースと料金」「個室の人数と条件」のように、移動先で分かる内容を示す方針にします。SNSで紹介するテーマが変わったときは、プロフィールの案内もその情報へたどり着ける状態かを確認します。3.写真で伝える期待と、条件が一致しているか
個室の写真が印象的でも、利用人数や条件が分からなければ判断できません。魅力的な写真に、誰がどのように利用できるかという情報を添えます。Googleやグルメ媒体も含め、価格と予約条件の食い違いを点検しましょう。 また、貸切時の写真を通常営業の雰囲気として見せていないか、追加注文の料理をコース内容のように見せていないかも確認します。写真は魅力を伝える一方、利用条件の説明がなければ期待のずれを生む可能性があります。投稿を魅力的にする作業と、誤解なく伝わるかの点検を一組にしましょう。一つの投稿から、予約を判断するところまで点検する
具体的な点検方法として、直近の投稿から一つを選び、「この投稿を見た二人が、週末の食事を検討する」という利用場面を設定します。これはCOLLINSが提案する確認手順です。投稿を初めて見たつもりで、店名、場所、料理の詳細、総額の目安、席、予約先の順に調べてください。 その際は、何回タップしたかだけでなく、「どこで何を探したか」「何の情報が見つからなかったか」をメモします。コースのページまで進めても、個室の人数条件だけ分からなかったなら、まず補うのはその条件です。大規模なホームページ改修ではなく、一つの説明やリンクの修正で対応できる課題もあります。 点検は運用担当者だけでなく、予約を受けるスタッフにも見てもらいましょう。店内では当たり前のことでも、初めての顧客には分からない情報があります。実際に聞かれる質問と、投稿後に確認できる内容を照らし合わせると、優先して補う情報を選びやすくなります。ホームページへの移動だけを成果にしない
情報を整えた後は、確認できる範囲で、対象メニューの閲覧、予約先へのクリック、問い合わせ内容を振り返ります。ホームページの閲覧が増えただけで、予約や来店が増えたと判断しないことが重要です。逆に、電話で聞かれていた条件を事前に理解して来店する人が現れるなど、数値だけでは分からない変化も記録します。 例えば、投稿への反応はあるのにメニューが見られないなら案内方法を、メニューは読まれるのに同じ質問が届くなら説明の分かりやすさを見直します。ここでの目的は、SNSとホームページのどちらに成果を付けるかを争うことではなく、興味を持った人の判断を支えることです。 運用時は、投稿と確認先の担当者が違う場合でも、公開する料理名・価格・期間を共有してください。SNSの公開だけを完了条件にせず、ホームページ側の情報確認も同じ作業に含めると、発信後に顧客から条件の違いを指摘される状態を防ぐための確認ができます。まとめ:Instagramを生かすために、確認先も整える
Instagram集客を強めることと、公式ホームページを整えることは対立しません。今回の218名の回答では、SNSだけでなくホームページや口コミも確認先に選ばれていました。まずは直近の投稿を一つ選び、興味を持った人が詳細を調べ、予約を判断できるところまで情報がつながっているかを確認してください。参考資料・調査上の注意
- COLLINS株式会社「飲食店の選び方に関するアンケート2026」ローデータ再集計。Q2でInstagramを選んだ218名を対象に、Q9の店舗SNS・口コミ・公式HPの選択を集計。
- COLLINS株式会社『飲食店の選び方・探索行動レポート2026』p.28・32・38〜39(SNSと公式ホームページの役割、KPI・接点の評価)。
調査全体は、一人あたり3,000円以上の店内での外食を3ヶ月に1回以上する20代〜60代以上の1,049名。複数回答のため割合は合計100%になりません。今回の再集計は重み付けなし。回答者内の自己申告による傾向であり、国内生活者全体の推計、来店転換率、媒体間の因果関係を示すものではありません。
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